大納川見学記
- 對間勝己
- 4 日前
- 読了時間: 6分
訪問日:2025年11月15日(土)午後
訪問先:大納川
秋田県横手市大森町字大森169
代表取締役 田中文吾
生産石高は、500~700石
※1石は、100升(一升瓶換算100本、四合瓶換算1,000本)
株式会社大納川
代表取締役 田中文吾
1976年 鹿児島県指宿市生
1999年 関東学院大学経済学部卒、アサヒビール入社、大学アメリカンフットボール選手
2000年 アサヒビールシルバースター 社会人アメリカンフットボール日本一
2006年 アサヒビール退職、阪神酒販取締役就任
2016年 ジャパンフードアンドリカーアライアンス(JFLAホールディングス)取締役就任、
その間、25社の食品メーカー、酒造メーカーの取締役を兼務し、経営再建を果たす
~秋田県横手市「阿櫻」等
2018年 株式会社大納川 代表取締役就任
2021年 株式会社日本酒キャピタル 代表取締役就任
ビールが大好きで就職しましたビールメーカーでしたが、
在職中に多くの日本酒蔵の蔵元と出会い、
その現状を耳にする度に胸が痛くなりました。
私の経験が役に立つのであればと事業再生会社の
一員として活動を始めてから早15年。
蔵で寝泊まりをし、蔵人として酒を醸し、
杜氏と蔵人と熱くり合い、地元の方々と盃を交わし、
得意先の声を形にし、新たな販路開拓にチャレンジし、
その蔵の強みを伸ばし、
一蔵一蔵にじっくりと向き合う事で、
気が付けば12の酒蔵の再生を完了しました。
まだまだやれることはある。まだまだやりたいことがある。
自分自身のスピード感、リズム感で事業展開を行いたく、
2021年9月に日本酒キャピタルを創業しました。
「街から酒蔵の灯を消さない。酒造りは街造りである」という
信念の下、地域経済の活性化、
日本酒の市場拡大を命題に、
この人生は日本酒蔵と共にと覚悟しております。
全力で努力するを人生は裏切らない。
そう信じて、今日も酒米と日本酒と語り合いながら、
待ったなしの新たなステージが今、始まります。
今後の日本酒キャピタルの事業展開に、大いに期待してください。
日本酒を「NIHONSHU」に
数少ない世界で戦える日本のコンテンツとしての日本酒の価値を創出。
ミシュランの星の数が一番多い国日本・世界で増え続ける和食レストランの数・増え続けるインバウンド。
それらに共通するキーワードは魅力ある日本の食文化である。
年貢が米で支払われていた国。日本は要するに米の国。その米で作った日本酒こそが世界に評価される
日本の食文化の源流でなければならない。和食が世界に広がり、高く評価されている今、日本酒こそ最大の伸びしろがある。
酒蔵の旧態依然とした経営と後継者不在による廃業のトレンドが続き、自ら歴史と伝統を閉ざしてしまっている。
マザー市場日本で洋酒に攻められ続ける現状を打破できずに市場の縮小が続いている。
世界70億人に目が向かず、1億人の日本に固執した結果、日本酒のポテンシャルを全く発揮しきれていない現状となっている
一蔵だけ伸びれば良いという事ではない。歴史ある酒蔵と地域の皆様と手を取り合って、
日本酒を愛する全ての会社・個人と協業して、常に世界市場を意識して、オールジャパンのチームで日本酒をNIHONSHUへ。
数少ない世界で戦える日本のコンテンツとしての日本酒の価値を我々日本酒キャピタルが創出する。
日本酒業界のプラットフォームとして
日本酒市場を拡大させる7つのアプローチ
1. 酒蔵の事業承継を積み上げて、日本酒製造のキャパシティーと多様性を拡張し続ける
2. 国内外のお客様のニーズに応えるオリジナルのラグジュアリーブランドを作り上げる
3. 最大の消費シーンである国内外の和食レストランに寄り添う
4. 洋酒から学び、西洋と組む(オーベルジュ、酒シャンでの乾杯、欧米ブランドとコラボ)
5. 未来の市場を作る若者をターゲットにしたマーケティングを強化する
6. 国内と海外を同時に攻め、輸出/逆輸入/国内シェア奪還のスパイラルアップを起こす
7. 杜氏の暗黙知を形式知にし、日本酒LOVERを惹きつけ、杜氏の人材育成を活性化する
譲渡日:2018/12/20
1914年創業。
大納川は横手盆地の北西保呂羽山の麓、太古から伝わる霜月神楽の里、横手市大森町の清酒蔵。
神楽も酒造りも信じであるということで「神舞う郷の酒醸す蔵」というスローガンのもと地元の空気・蔵の雰囲気と一緒に心を込めて醸している。
全国流通ブランド「大納川」
特約店限定流通ブランド「大納川天花(てんか)」
秋田県内限定流通ブランド「山内杜氏(さんないとじ)」
3つのブランドを蔵人5人少数精鋭、手仕込みで1本1本愛情込めて仕込んでいる。
2号案件 2022/3/30
富山県魚津市 魚津酒造「北洋」他
3号案件 2022/10/12
岩手県紫波郡紫波町 紫波酒造店「廣喜」、「紫宙(しそら)」
4号案件 2022/10/16
鹿児島県霧島市 日當山醸造「アサヒ」
5号案件 2025/6/6
岐阜県加茂郡 平和錦酒造「金泉」他
◆大納川 譲渡を受けた直後は、売上高3,000万円位から、直近は、2億円位に伸長。
利益も赤字から、3,000万円超程出るようになった。
《復活のポイント》
・直接販売の地酒専門店が全国的に増加(商品力と営業力の融合)
・不採算商品を廃止し、商品SKUを大幅に削減し効率を上げた(資材の無駄排除)
・アルコール添加を廃止し、全量純米吟醸酒蔵とした(トレンドに合わせた商品化)
・アルコール度数18度が基準だった商品を全て15度以下とした(トレンドに合わせた商品化)
・タンク貯蔵を廃止し全量瓶貯蔵とした(酒質向上)
・地元から5名の採用(地方の雇用創出)
《ミッション》
経営理念:心を酔わす酒づくり
飲んで酔うだけでなく、造り手の想いをわかっていただき、
心まで酔わせる酒を蔵人一丸となって醸すという事をお約束いたします
スローガン:1日1パッション
・地元に誇られる酒蔵に
酒造りは街造りであるという信念の下、秋田県横手市大森町の空気・雰囲気も
一本に詰めております。地酒蔵である以上、地元の方々に支持されて街の誇りと
なるべく、誠心誠意酒造りに従事致します
・お客様の期待を裏切らない
ファンの皆様をワクワクさせる取組み、情報発信を全力で取り組みます。
既存ファンを喜ばせ、新たなファンを獲得し、大納川と出会ってよかったという出会いの
創出を行いつつ、その期待を裏切ることのないように盛り上げて参ります。
・日本酒業界の発展
毎年同じことの繰り返し、前進しないという事は衰退であると判断します。
日本酒市場拡大のためにも、酒質(低アルコール、スパークリング)、販路(輸出、若年層飲用シーン)等、
常に新しい取り組みを行い、柔軟性をもって積極的に取組みます。
※毎年、従業員向けに経営方針説明会を開催し、経営及び戦略の方向性を丁寧に説明しています。
《ブランド》
・大納川
・大納川天花
・山内杜氏(秋田県限定酒)
・OEM(上代単価@33,000円の超高級日本酒)「GEN間」(純米大吟醸)、SAKE DRESS「瞬冷」(SHUNREI)
副理事長 對間勝己








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