播磨明石の酒、肴


明石といえば蛸や「明石焼き」、あるいは「日本一」と賞される鯛が思い浮かびますが、それだけではありません。

およそ水産大国日本各地では、その土地ごとに名物の海の幸を楽しむことができますが、兵庫県明石市では、とても種類豊富な魚介類が水揚げされていて、東京の豊洲や大阪の黒門市場に劣らず、獲れ立ての新鮮な魚が身近で手に入ります。

明石浦漁港のほかいくつかの漁港があって、獲れたばかりの魚が市の中心部にある「魚の棚」市場のほか、その日のうちに各地に流通していきます。


明石沖は兵庫県の本州側と淡路島に挟まれた明石海峡があることで瀬戸内海の海流が早くなり、魚のえさが豊富に集まると同時に、肴にとっても早瀬を泳ぐことで身がとても引き締まり、脂乗りも良く活き活きした良い魚に成長するのだそうです。(*1)

こんなおいしい魚がふんだんに食べられるところに、おいしい日本酒がないはずがありません。

全国的にはあまり知られていないと思いますが、明石は神戸・西宮の「灘」に対し「西の灘」と呼ばれ、江戸時代から日本酒の酒造りが盛んだったそうです。いまでも下記の6つの蔵が酒造りをされています。


・若手杜氏が挑む 明石のファンを増やす酒造り(茨木酒造)

・上質のお酒を安く 県内唯一の総合酒類メーカー(江井ヶ嶋酒造)

・杜氏のぶれない想い 小さな酒蔵の大胆な酒造り(太陽酒造)

・伝統の技と最新設備の融合 常に変わらない味と品質を(大和酒造)

・地元産の素材、家族で作る メイド・イン・明石のお酒(西海酒造)

・自由な発想と素材へのこだわり 世界も認める旨い酒(明石酒類醸造)(*2)


そのなかでも、一番応援したくなるのが嘉永元年(1848年)創業の茨木酒造さんです。

茨木酒造合名会社: 〒674-0084 兵庫県明石市魚住町西岡1377 電話 078-946-0061

若手の蔵人が伝統を受け継ぎながらも新しい酒造りに果敢に挑戦されています。

銘柄は「来楽」。論語にある「有朋自遠方来、不亦楽乎」(朋あり遠方より来る、また楽しからずや)という文章に由来し、その名の通り、友と酒を酌み交わすことの喜びを教えてくれるお酒です。