イベント開催報告
【2025年7月特別イベント】三重の酒蔵を巡る旅
実施日時:2025年7月18日(金)〜20日(日)
参加人数:7名
長年の念願がかない、三重県の北・中勢、伊勢路の銘酒蔵を巡り、お伊勢さん詣でも果たそうという、欲張りなツアーを実施しました。
三重県は、2020年6月に国税庁から「地理的表示(GI)」に指定され(県単位では2例目)、一定の基準を満たして生産された認定酒には「GI三重」のシンボルマークを表示出来るようになりました。 業界では、これを追い風に伊勢神宮悠久の歴史と食物の恵み、豊かな風土を持つ三重県の「神と酒と食の関わり」をアピールする経営努力をなさっているとも聞いていましたので、これを実体験するのも今回の旅の目的でした。
連日の猛暑に加え、たまたま現地滞在時期に繰り返し発生していた線状降水帯による集中豪雨に見舞われながらも、密度の濃い分刻みのスケジュールを大過なくこなし、2日半の間に7蔵を訪ねるという、とても充実した旅でした。それぞれの蔵元さんに関する詳細は割愛させていただきますが、訪問先の概要は下記の通りです。
各訪問先では、規模も経営方針もそれぞれでしたが、どこも地元産の米を大切に使い、業界のキャッチフレーズでもある「旨し酒三重」の酒造りに心血を注いでおられるところは共通していました。また、昨今の米不足と価格高騰が及ぼす影響を、どちらの蔵元さんもたいへん心配されていました。
最終日の伊勢では、外宮と内宮を参拝した後、内宮お膝元の「おはらい町」の真ん中にある酒蔵(訪問先7蔵のうちの6番目)を見学させていただき、近くの「すし久」さんでご当地名物の「てこね寿司」の昼食を取るなど、大勢の一般参拝客に紛れ(笑)「お伊勢さん詣で」を満喫しました。
外宮と内宮をお参りしている間の雨が嘘のように、「おはらい町」を散策するころにはすっかり晴れ渡り、さっきまで使っていた雨傘を日笠代わりにしたくなるほどの炎天下、午後の最後の蔵元さんを訪ねる頃には、しっかりと猛暑が戻ってきていました。
【実施期間中の行程】
18日(金)北勢エリア(川越町、四日市市)
・(株)タカハシ酒造(天遊琳、伊勢白酒)_店舗訪問(有志のみ)
https://gi-mie.jp/2021/10/21/takahashi-shuzo/
髙橋伸幸社長によるご説明、購入
1. (資)早川酒造部(天慶、天一)
https://ten-iti.com/
早川圭介社長によるご案内と試飲
2. 伊藤酒造(株)(鈿女、日本華)
https://www.suzukasanroku.com/
社長夫人の伊藤喜子さんによるご案内と試飲
・結団式(=懇親会)@三重人 別邸 (四日市)
https://miejin-bettei.gorp.jp/
伊勢酒と地元産食材を使った料理のお店
・二次会(有志のみ)
四日市泊
19日(土)中南勢エリア(鈴鹿市、多気町)
3. 清水清三郎商店(株)(作、鈴鹿川)
https://seizaburo.jp/
内山智広杜氏によるご説明や四季醸造中の蔵内のご案内の後、「作」のラインナップが並ぶ試飲室へ。
ここでは日本人としてただ一人、ワイン業界の最難関マスター・オブ・ワインの資格をお持ちの大橋健一氏によるテイスティングコメントを1アイテム毎に確認しながらの試飲という貴重な経験ができました。
また、麹菌の学名から名付けられた「織瀬 oryzae hall」という瀟洒なレセプション・ルームで、清水慎一郎社長、内山杜氏と共に、社長ご自慢のスタンウェイピアノの自動演奏を聴きながら昼食を頂きました。
4. 河武醸造(株)(鉾杉、式)
https://kawabu.jp/
蔵人の門野荒年さんと川合綾香さんによるご案内と試飲
5. 福和蔵_井村屋(株)(福和蔵)
https://www.fukuwagura.jp/
安田裕幸酒造部長によるご案内と試飲
福和蔵さんは「あずきバー」で有名な井村屋さんの傘下に入った復興蔵です。2021年にオープンした一大商業リゾート施設「VISON」の一画に製造を移した四季醸造の観光蔵で、通常は蔵内見学の受け入れを行なっておらず、今回、当団体のために特別に社内決裁を取ってくださいました。
(ご参考)ヴィソン (VISON Beautiful Village in TAKI)
https://share.google/GDTKbpLvdpnTImUKJ
・夕食@焼肉たこやん (松阪)
https://share.google/4Kgt2IDFOyiyWfRrl
焼肉の人気店
松阪泊
20日(日)伊勢から北勢(桑名市)へ
・伊勢神宮参拝
6. 伊勢萬内宮前酒造場_(株)伊勢萬(おかげさま) https://www.iseman.co.jp/
小林大介社長、製造部の北岡昴史さんによるご案内と試飲
伊勢萬では日本酒のみならず焼酎やウイスキーを造っており、その小売店舗が観光客の行き交う「おはらい町」に面し、四季醸造を行なう日本酒蔵はこの店のバックスペースにコンパクトに収められています。
尚、伊勢萬さんは三重を代表する銘菓「赤福」で有名な浜田一族の兄弟企業に当たります。
・昼食@すし久
https://okageyokocho.com/main/tenpo/sushikyu/
・(各自自由散策途中)森下酒店 おはらい町通り店 https://morishita.base.ec/
三重県の地酒に注力 特に「作」の品揃えが豊富で、作x森下酒店のコラボ限定酒も取り扱いあり
近鉄特急(ビスタカー)で北勢・桑名へ移動
7. (資)後藤酒造場(青雲、颯、久波奈)
https://www.sake-seiun.jp/?mode=pc
後藤悦夫社長によるご案内と試飲
・解散式@伊勢ノ国食堂しちり(有志のみ)
https://www.instagram.com/sicili_kuwanaa
現地解散→各自帰路へ
以上です。
猛暑と時折降ってくる雨に祟られはしたものの、普段お訪ねすることができない蔵元さんたちの手厚いおもてなしと、ありがたいお伊勢さん詣で。思い出に残る時間を目一杯過ごすことができた貴重な週末でした。
最後に、今回のツアーでは、非団員乍ら三重県ご出身で、県の日本酒業界にお詳しい中辻󠄀孝巳様から企画段階並びに現地で多くのご助言とご協力を頂戴しました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
文責: 正会員 安川喜久夫(今回の「企画・実行隊長」)、団長(理事長)桐村康司
































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